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Posted by あしたさぬき.JP at

2014年05月05日

大切な場所



月曜日はこちらに!!

今日はゴールデンウィークまっただ中。
誰もこないかなぁ~と思いながらいると、いつもの人たちが。
顔を見れるだけで安心します。

今日も、いろいろと昔のことを教えてくださいました。
屋島にも昔は歩荷の方がいらっしゃたそうです。
まだ今より整備されていない道を何往復も。

「それは、大変だったと思うよ。」
「そう考えると、今の私たちは毎日畑仕事して、獣に荒らされても恵まれてるね。」
と話が弾んでいきます。

すごいことは、昔の人は大変だった。でも今は恵まれている。
との意見ばかり。

本当に、ここに来るとホッとできます。  
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Posted by 守里会 at 13:42Comments(0)ほっこり

2014年05月02日

再会

「今日まで知らなかった、あの人がここに居るなんて」
とショートステイを初めて利用した平さんの第1声!!

入居されている源さん(男性)と、ショートステイに来た平さん(女性)が久しぶりに再会し、
平さんは興奮冷めやらぬ気持ちで蘇ってきた思い出の話をしてくださいました。

源さんは、すごい職人さんだったそうです。
仕事は、丁寧で、慎重で、こだわりと想いが宿った手仕事によって、多くの感動を生み出していたそうです。
歳月を経てもその仕事ぶりは平さんの心の中で鮮明に記憶されており、
今も源さんの職人技で仕上げた自宅は年月とともに活き活きと輝きを増し、建物に力を感じさせているそうです。
源さんにとっての最後の仕事は、平さんがお願いした仕事だったそうです。
そんな話をしてくださり、平さんのショートステイは終わり、自宅に帰られました。

それから数日後、平さんがショートステイに来られました。手の方に目を向けると大切そうに風呂敷に包んだ物を持っていました。
その風呂敷の中身は、源さんが平さんに頼まれて今までしてきた仕事の記録物でした。
早速、平さんは手に持っていた記録物を源さんに見てもらいました。
源さんは認知症を伴い、言葉がすぐには出てきません。ただ平さんは静かに源さんの表情を見つめ、目の動きや心の動きを、汲み取っておられました。
記録物に目を配る源さんの表情から、平さんは、「わかったと思う」と言われました。

言葉ではなく感じ取れる大切な想い。二人の間には、とても穏やかな時間が流れ、お互いの存在を認め合っていることが周囲の人の心をもあたたかく包み込みました。  
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Posted by 守里会 at 19:23Comments(0)ほっこり

2014年04月30日

十数年変わらない光景



入居して長い桜さん。
毎朝欠かさず、2階の窓から見える神社へ、県外の息子さんの健康と幸せを祈って手を合わされます。
そんな姿をみて、私は桜さんが入居して数年経った頃、こんなことを聞いてしまったことがありました。
「県外の一人息子さんはお仕事などでなかなか香川に戻ってこられないので、お手紙か何か送られますか。」
そうすると、桜さんは「私が、手紙を送ると、息子に変な気を使わすかもしれない。息子には気を使わせたくないし、何かあればお互いに連絡する。なければお互い心配するな。という証。親子とは必ず繋がっているから大丈夫です。」と言われたことがあります。

それから十数年の月日が流れましたが、体調の良い日も悪い日も、桜さんは変わらず毎朝手を合わされていました。
そんな中、桜さんが脳梗塞を起こされ入院されることになりました。
県外の息子さんは母を心配し、直ぐに病院に駆けつけてくださいました。
そして、退院日になり県外に帰る息子さんが桜さんに、「母さん。今まで連絡あまりできなくてごめん。母さんからの連絡が無いのは、僕が心配しないようにしてくれていたんだろ。ありがとう。」と言って手を握ると、桜さんは、「バカ。ただ私も元気にやっているから連絡するのを忘れていただけ。あんたはあんたで頑張りなさい。」といって見送りました。

退院後は、車いすの生活になりましたが、今も1日も手を合わすのを忘れたことはありません。
  
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Posted by 守里会 at 14:14Comments(0)ほっこり

2014年04月28日

長寿の秘訣

風邪で中々食事が喉を通らない人が居ました。そこで107歳になるミナさんに健康で居る秘訣を聞きました。
すると、「生姜と蜂蜜を買ってきて」と言われたので、私と83歳のハツさんは興味津々ですぐに買い物に向かいました。
買い物から帰宅すると、ミナさんはすぐに調理に取り掛かり生姜の皮むきを始めました。すると長寿の秘訣を伝授してもらおうとミナさんの周りには人が集まってきました。それに惑わされることもなく、ミナさんは黙々と生姜を切り、蜂蜜に漬けていきます。
「あれ。」少し、生姜が多すぎるのでは??と思ったのは私だけでは無いと思いますが、誰もそのことを言える雰囲気ではありませんでした。
出来上がった、生姜蜂蜜湯を味見すると、やはり少し生姜が多い気が。でも直ぐに体の中からポカポカと。「うん。うん。美味しい。」後からどんどん込み上げてくるおいしさ。
食事が喉を通らない人に、私たちが声をかけても中々口を開けて下さらないのに、ミナさんが作られたというとゴクリ。ゴクリ。そして美味しいと笑顔で一言。やはり、誰もミナさんには敵いません。
ミナさんの長寿の秘訣。それはお孫さんが話されていた、
「人に何かをしてあげることが昔から大好きな人だった。」
と言われたことなのかも知れません。
私も、ミナさんのように自分のためだけでなく、人のために何かしてあげられる人になれればと思います。
  
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Posted by 守里会 at 15:18Comments(0)ほっこり

2014年04月25日

突然やってくる休日

「今日私、歯医者に行ってきたんだけど休診日だった。認知症が進んできたんだろうか。」そんな話を思い悩んだ顔でされていた屋島さん。
すると一人の人が笑顔でその悩みを一蹴。「何をいよんよ。歯医者さんやって体調崩す時もあるし、急に用事が入ることもある。だから休んだだけ。そんなことを気にしてたらみんな認知症やわ(笑)もっと心を大きく」
そうそう、日常では、自分が思っていたことが違っていたことなんて良くあります。
この一言に救われたのは、屋島さんだけではなく、そこに集っていた人全員が安心できる一言でした。
  
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Posted by 守里会 at 19:40Comments(0)ほっこり

2014年04月24日

おすそ分け

午前11時30分ごろ「チリン・チリン」と自転車の鈴の音が。
あっ一人暮らしをしている認知症の鈴鹿さん。
そう思ったのも、つかの間、急いで自転車を降りると、そそくさと自転車の籠から風呂敷に包んだ物を取り上げ、玄関と違う方向に走って行きます。
それから、30分後、「チリン・チリン」と音がしたので窓の外を見ると鈴鹿さんが自転車で走り去るところでした。
私が、鈴鹿さんと呼びかけても、手を振って行ってしまいました。
何があったのか気になり、自転車を降りて走っていった方向に居た人に話を聞くと、外の階段を上がり、グループホームの入居者の人の所に行っていたとのこと。
目的は仲良くなった、グループホームの人に、「作りすぎたからおすそ分け」と手料理を持ってきてくれたと、嬉しそうに入居者の方が話をしてくださいました。
本当は、入居者の人が「最近食欲が湧かない」と言った言葉を心配して作ってくれた料理を「作りすぎたから、おすそ分け」と言ってくださる気持ちに感謝する出来事でした。
  
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Posted by 守里会 at 14:30Comments(0)ほっこり