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Posted by あしたさぬき.JP at

2014年06月06日

大切な存在

認知症を発症し、83歳で亡くなった平家さん。

初めての出会いの頃、ご本人から
「病気が進行すると、妻や子供の名前まで分からなくなる病気みたいです。不安です。」と言われました。
私が何て言って良いか分からずにいると、隣にいた奥さんとお子さんが
「名前を忘れても、家族は家族だから大丈夫。」と言った時に、
安堵された表情を今でも思い出します。

そして何年か経ち、認知症が進みご家族の名前がうまく出てこない時がきました。
でも奥さんやお子さんは「お父さんは、私たちのことを分かってるね。」と最後まで言ってくれました。

それは、名前を「言える。言えない。」ではなく、
平家さんが出す「家族への安心感。」を最後まで奥さんやお子さんが感じ取ってくれたからだと思います。
本当に最後まで、名前はうまく出てこなくても「大切な人」に変わりはありませんでした。

私は、平家さんが教えて下さった、「愛」は最後の最後まで忘れることはない。
このことを亡くなって数年が経ちますが、今も大切に思っています。  
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Posted by 守里会 at 18:26Comments(0)ほっこり