2015年07月02日
逅里苑Life 家事

今日もせっせと家事仕事に余念がありません!

洗いものに精が出ていますね!と尋ねると、
多いわぁ~。。。と笑いながら手の動きは止めません。
その表情には確かな自信が。もうユニットショートでのお母さんみたいな方です

逅里苑、今日のお花。

事務さんが毎日綺麗に活け直してくれています。
同じ花でも、その配置や形を変えて、違う風景を作り出すその姿はまさに職人の域。
いつも、ありがとうございます

2015年07月01日
逅里苑Life ふたり
何やら話がはずんでいる様子、外には何が見えているのでしょう??
このお二人はよく一緒に居られるのを見かけますが、
雰囲気が合うのか、お互いが自然に近くに寄り添って、自然に話が始まるようです。
見かけては、仲が良いなぁと、こちらも嬉しく感じています。
そんな二人でも、いつもいつもはうまくいかないのが人間ってもので。
「もうこの人とは一緒におれんわ!

夜になると、そんな声が聞こえることが今でも時々あります。
その人が心配だから、自分も不安だから、気にかけて気にかけて、傍に寄っていこうとしても、
それが相手にとっては、重たい時もあるんですよね。
寂しい、不安な時は一緒に居て欲しい。
でも、干渉されすぎると鬱陶しい。
一人になりたい時もある。
でも、気にかけてもらえないとなんだか寂しい。
私達みんな、そんな想いの中で、生きているような気がします。
良かったり悪かったり、その人その人の感情の動きが、日々重なり合いながら、
今日も二人は一緒なのです。

2015年06月23日
逅里苑Life 男の元気
「あら、そろそろ休まんのな~?」
逅里苑をくるりくるりと回り始めて、はや4週目。

いつも女性に優しいこの男性。
車いすを使用される方、寝たきりの方にとても心をかけて下さっています
今日はちょっとした散歩をエスコート。
この方も、いつもは歩行がふらふらで安定しないのですが、
誰かのお世話をしたい、と車いすを押す姿はとてもしっかりとしており、
見ている職員が逆に心配になるくらい、一生懸命歩かれます。
車いすの女性も、普段一人でいると落ち着かない様子が見られることも多いのですが、
この時はとても穏やかな表情で、押してくれている状況を受け入れておられました。
お互いによい影響を与え合える瞬間を、大切にしなければと思います。

男の元気
それは、女性にいいところを見せたい!と思う気持ちなのかも
逅里苑をくるりくるりと回り始めて、はや4週目。

いつも女性に優しいこの男性。
車いすを使用される方、寝たきりの方にとても心をかけて下さっています

今日はちょっとした散歩をエスコート。
この方も、いつもは歩行がふらふらで安定しないのですが、
誰かのお世話をしたい、と車いすを押す姿はとてもしっかりとしており、
見ている職員が逆に心配になるくらい、一生懸命歩かれます。
車いすの女性も、普段一人でいると落ち着かない様子が見られることも多いのですが、
この時はとても穏やかな表情で、押してくれている状況を受け入れておられました。
お互いによい影響を与え合える瞬間を、大切にしなければと思います。

男の元気


2015年06月12日
逅里苑Life おみやげ
「おかえりー、病院どうやった?」
今日は高松さんの定期受診の日。
どうやら経過は良好だったようです。
家族の方との時間も過ごされ、元気に帰ってこられました。
しかし、車いすの後ろになにやら怪しげな袋が・・・

そこには大量の食べ物が
全部食べるん?とみんな驚きを隠せません。
高松さんはどれを先に食べようかとプランを練りますが、
時刻はもう16時、おやつに食べるにも遅いし、夕食も出るので全部はとても・・・
「明日食べるけん、えーんや」
と、言いつつも、よく見れば消費期限は全て今日まで
お惣菜ですしね・・・
自分の家なら、冷蔵庫に1,2日は平気で置いていたりしますよね。
私も、よく冷蔵庫からしばらく置いていたコンビニサラダとかが出てきます(笑)
これも判断が非常に難しく、期限を過ぎてしまうと明確な根拠のラインがありませんし、
食中毒は直接的に被害が出るので、厳密に対応を行わなければいけないのかもしれません。
「高松さん、これ全部食べきらんで~!」
「ええんや、冷蔵庫いれとけば1日くらいいけるわ~」
「いやぁ~だって今日までやで?!」
しばらく、笑いながらそんなやりとりが行われ、出した結論は、「あんたあげるけん、食べまいだ」
多分、ここまでが出来レース。
高松さんは最初から、みんなと絡みながらこの結果に落とそうとしていたのだろうな、と
なんだかそんな風に思います。
今日、高松さんにこう言われました。
「私は、あんたの心がわからんけん、まだよー話せんのや」
「え、でも他人の心なんてずっとわからんことないですか?」
「いいや、私はしばらく人を見たらわかる。きちんとしとる人間なんか、いい加減な人間か。」
この言葉を聞いて、何かドキッとしました。
自分と違う時代を生きてこられ、様々な経験をされてきている高松さん。
その言葉が本当か冗談かはわかりませんが、自分の価値観で推し測れるものではないな、と。
そんな大きい利用者の方達に囲まれながら、私たちは、今日を過ごしています
ちなみに、高松さんはちゃんと自分の好きなものは確保され、
いそいそと食べるプランを立てておられました。
それもまた、たくましい・・・
今日は高松さんの定期受診の日。
どうやら経過は良好だったようです。
家族の方との時間も過ごされ、元気に帰ってこられました。
しかし、車いすの後ろになにやら怪しげな袋が・・・

そこには大量の食べ物が

全部食べるん?とみんな驚きを隠せません。
高松さんはどれを先に食べようかとプランを練りますが、
時刻はもう16時、おやつに食べるにも遅いし、夕食も出るので全部はとても・・・
「明日食べるけん、えーんや」
と、言いつつも、よく見れば消費期限は全て今日まで

お惣菜ですしね・・・
自分の家なら、冷蔵庫に1,2日は平気で置いていたりしますよね。
私も、よく冷蔵庫からしばらく置いていたコンビニサラダとかが出てきます(笑)

これも判断が非常に難しく、期限を過ぎてしまうと明確な根拠のラインがありませんし、
食中毒は直接的に被害が出るので、厳密に対応を行わなければいけないのかもしれません。
「高松さん、これ全部食べきらんで~!」
「ええんや、冷蔵庫いれとけば1日くらいいけるわ~」
「いやぁ~だって今日までやで?!」
しばらく、笑いながらそんなやりとりが行われ、出した結論は、「あんたあげるけん、食べまいだ」
多分、ここまでが出来レース。
高松さんは最初から、みんなと絡みながらこの結果に落とそうとしていたのだろうな、と
なんだかそんな風に思います。
今日、高松さんにこう言われました。
「私は、あんたの心がわからんけん、まだよー話せんのや」
「え、でも他人の心なんてずっとわからんことないですか?」
「いいや、私はしばらく人を見たらわかる。きちんとしとる人間なんか、いい加減な人間か。」
この言葉を聞いて、何かドキッとしました。
自分と違う時代を生きてこられ、様々な経験をされてきている高松さん。
その言葉が本当か冗談かはわかりませんが、自分の価値観で推し測れるものではないな、と。
そんな大きい利用者の方達に囲まれながら、私たちは、今日を過ごしています

ちなみに、高松さんはちゃんと自分の好きなものは確保され、
いそいそと食べるプランを立てておられました。
それもまた、たくましい・・・

2015年06月08日
チャック
「今日はちょっと風がよー通るね。」
6月にしては肌寒いような風が、すーっとすり抜けていく。
「あー、ほんまやなぁ。」
ソファーに座ってくつろいでいるまさひろさん。
「寒うない?上着、着といたほうがええんちゃう?」
まさひろさんは、近くにあった上着を手にとって、袖を通す。
けれど、前をとめようとチャックを手に取るが、手が思うように動かないのか、
チャック同士をなかなか合わせることができない。
「大丈夫?私がしようか?」
ついついそんな言葉をかけたくなる。
けれど、今日の私はグッと言葉を飲み込んだ。
1分ほど待っただろうか。
チャックがカチッとはまり、ジーッと上にあげていく小気味よい音。
まさひろさんから「ふぅ」という、ため息。
思わず「はぁ」、と息を吐く私。
「目もうすうなって、手も思うように動かんけん、いかんなぁ」
はにかみながら、ハハハ、と笑うまさひろさん。
ちょっと照れくさそうにされた表情に、いつもあくせくしていた私の心が、ほっとした。
手を出せば、簡単に済んでしまうこと。
手を出せば、本人と私の心の中に、決して得ることができなかったもの。
ふと、そんなことをイメージした。
小さい、大きい、一つ一つの出来事の大小ではなく、
こんな毎日が積み重なっていくことが、大切なのかもしれない。
今日の私には、そう、思えることができた。

6月にしては肌寒いような風が、すーっとすり抜けていく。
「あー、ほんまやなぁ。」
ソファーに座ってくつろいでいるまさひろさん。
「寒うない?上着、着といたほうがええんちゃう?」
まさひろさんは、近くにあった上着を手にとって、袖を通す。
けれど、前をとめようとチャックを手に取るが、手が思うように動かないのか、
チャック同士をなかなか合わせることができない。
「大丈夫?私がしようか?」
ついついそんな言葉をかけたくなる。
けれど、今日の私はグッと言葉を飲み込んだ。
1分ほど待っただろうか。
チャックがカチッとはまり、ジーッと上にあげていく小気味よい音。
まさひろさんから「ふぅ」という、ため息。
思わず「はぁ」、と息を吐く私。
「目もうすうなって、手も思うように動かんけん、いかんなぁ」
はにかみながら、ハハハ、と笑うまさひろさん。
ちょっと照れくさそうにされた表情に、いつもあくせくしていた私の心が、ほっとした。
手を出せば、簡単に済んでしまうこと。
手を出せば、本人と私の心の中に、決して得ることができなかったもの。
ふと、そんなことをイメージした。
小さい、大きい、一つ一つの出来事の大小ではなく、
こんな毎日が積み重なっていくことが、大切なのかもしれない。
今日の私には、そう、思えることができた。

2015年06月04日
特養での暮らし
今日のおやつの時間の一コマ。

実はこのお二人、ご夫婦なんです。
逅里苑には2人部屋もいくつかあり、夫婦ご一緒に利用される方もいます。
ごはんの時には、「世話かけて悪いなぁ~」
と言いながら、いつも隣で見守ってくれている旦那さん。
おやつの時はせめて自分が世話をしてあげたい、と、一生懸命です。
何らかの理由で住む場所が変わっても、
大切な人と一緒に居られるって素敵なことだと思います。
ここで暮らすみなさんが、それぞれの想いの中で自分の過ごし方を見つけていける。
それを全て実現するには、今の私達ではまだまだです。
職員みんなで力をつけていかねばなりません。
私達は、特別養護老人ホームでの”生活”を追っていきます。

実はこのお二人、ご夫婦なんです。
逅里苑には2人部屋もいくつかあり、夫婦ご一緒に利用される方もいます。
ごはんの時には、「世話かけて悪いなぁ~」
と言いながら、いつも隣で見守ってくれている旦那さん。
おやつの時はせめて自分が世話をしてあげたい、と、一生懸命です。
何らかの理由で住む場所が変わっても、
大切な人と一緒に居られるって素敵なことだと思います。
ここで暮らすみなさんが、それぞれの想いの中で自分の過ごし方を見つけていける。
それを全て実現するには、今の私達ではまだまだです。
職員みんなで力をつけていかねばなりません。
私達は、特別養護老人ホームでの”生活”を追っていきます。
2015年05月29日
外へ外へ
今日は利用者の方と4人で一緒に外に出てみました。

玄関にはきれいなゆりが。
綺麗やなぁ、私も思わずつぶやきたくなります。
逅里苑は、花にこだわり、活けることを楽しんでいます。

↑もこもこで気合が入っています

高松市、大分暑くなりましたね。
入口にある坂道を上まで上ると、もう汗が止まりません。
「暑いなぁ~」そういいながらも、自然の風と日光を感じることが嬉しく感じます。
長い長い坂道。戻るにはまた降りなければなりません。
「僕が車いす引いて降りるから、気を付けて歩いてね」
そういうと、先に降り始めていたもう一人の方に小走りで近づいてその手を取り、
「ばーちゃん、危ないけん一緒に降りような」
最初はちょっと鬱陶しそうにしていたその方も、
仕方ないなぁ、という感じでゆっくり坂をおりていきました。
両手がふさがっていたので、カメラを構えられなかったのが悔やまれます
でも、なんだか久しぶりに少し心がホッとしました。

玄関にはきれいなゆりが。
綺麗やなぁ、私も思わずつぶやきたくなります。
逅里苑は、花にこだわり、活けることを楽しんでいます。

↑もこもこで気合が入っています

高松市、大分暑くなりましたね。
入口にある坂道を上まで上ると、もう汗が止まりません。
「暑いなぁ~」そういいながらも、自然の風と日光を感じることが嬉しく感じます。
長い長い坂道。戻るにはまた降りなければなりません。
「僕が車いす引いて降りるから、気を付けて歩いてね」
そういうと、先に降り始めていたもう一人の方に小走りで近づいてその手を取り、
「ばーちゃん、危ないけん一緒に降りような」
最初はちょっと鬱陶しそうにしていたその方も、
仕方ないなぁ、という感じでゆっくり坂をおりていきました。
両手がふさがっていたので、カメラを構えられなかったのが悔やまれます

でも、なんだか久しぶりに少し心がホッとしました。
2015年03月19日
綺麗
廊下を歩いていてふと部屋を見ると・・・

「うおっ」すごく綺麗!!
感心して歩いていると違う部屋に花子さんがいらっしゃるではないですか。


皆が帰って来たときに気持ちよく横になれるように部屋の掃除をしてくれていました。
思わず、私も手伝いましょうかというと、「あらま。ありがと。」というお返事が。
職員の仕事を手伝ってもらうのではなく、花子さんがしていることを手伝うこの関係が凄く嬉しく、ありがとうと心の中で思った出来事でした。
「うおっ」すごく綺麗!!
感心して歩いていると違う部屋に花子さんがいらっしゃるではないですか。
皆が帰って来たときに気持ちよく横になれるように部屋の掃除をしてくれていました。
思わず、私も手伝いましょうかというと、「あらま。ありがと。」というお返事が。
職員の仕事を手伝ってもらうのではなく、花子さんがしていることを手伝うこの関係が凄く嬉しく、ありがとうと心の中で思った出来事でした。
2015年03月03日
ひいなあそび
今日はこっそりとこんなプレゼントが

本当に嬉しい限りです。
また、皆で手作りで作ったちらし寿司や押し寿司も


季節の行事って日頃と違って良いですね。
そうそう、甘酒の匂いも施設に充満していました。
ひな人形を買って飾るのも良いですが、こうやって作って渡してくれると愛情を感じます。
いつもいつもありがとうございます。
本当に嬉しい限りです。
また、皆で手作りで作ったちらし寿司や押し寿司も
季節の行事って日頃と違って良いですね。
そうそう、甘酒の匂いも施設に充満していました。
ひな人形を買って飾るのも良いですが、こうやって作って渡してくれると愛情を感じます。
いつもいつもありがとうございます。
2015年02月10日
薬
先日から薬を飲みたく無くなった源内さん。
「じゃあ飲むの止めますか。」というのは簡単ですが、病院から薬を飲むときに説明を受けたように、止める時にもきちんと私たちから説明できないと只の無責任です。
そう思い、ケアマネさんや病院の先生と連絡を取っていると、一人の女性(平賀さん)が、源内さんの手をそっと取り
「大丈夫。私が横でついとってあげるから。」「嫌なら薬飲まんかったらいい。でもその分、いつもより元気になる為に、ご飯沢山食べるんやで。」と一言。
いつもは三割程度の食事をこの日は全部食べられました。
その日から源内さんの隣にはいつも平賀さんが手を握ってくれています。
その光景にご家族からも「薬はいいです。」病院の先生からも「元気なら飲まなくていいよ。」と、ありがたいお言葉が。
職員の説明なんかより平賀さんの手のぬくもりと母親のような包容力がもたらした何にも負けない治療薬に脱帽でした。